Medical/Nursing

新人看護師が「わかりやすい報告」をできるようになった、たった一つの方法

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看護学生にとって一番のストレスは実習だと思います。
次いで実習指導者や教員に対する報告・連絡・相談がストレスになります
新人看護師にとっては先輩や医師に対する報連相が恐怖でしありません
その理由は、一生懸命まとめて報告しているにも関わらず先輩看護師から放たれるこの一言。

「・・・で?何が言いたいのか分からない。」

この一言に絶望してきた人は少なからず居るだろう。
わたしもその一人です
思い出しただけでゾッとします。
こんなことを先輩に言われてしまっては、新人はさらに萎縮して上手に話すこともできなくなってしまいますよね。


そんな状況からわたしを助け出してくれたのはあるツールとの出会いです。


少しでもこの記事を読んでくれた方が働きやすく、学びやすくなるように願いを込めて、そんな恐怖の時間を解消してくれるコミュニケーションツール「ISBARC」を用いた報告方法について紹介します。

こんな方におすすめ

  • 言いたいことを相手に上手く伝えることが苦手
  • 「何が言いたいのか分からない」と言われたことがある
  • 先輩や指導者への報告が恐怖でしかない
  • 話しているうちに自分でも何を言いたいのか分からなくなる
  • 同期よりも一足先にステップアップしたい

一つでも当てはまればこの記事を読み、実践することで報連相のストレスから解放されます

軍隊でも使用されていたコミュニケーションツール【ISBARC】

過去のわたしや、この記事を読んでくれているあなたを救ってくれるこのツールは、もともとアメリカ海軍が事故を防ぐために使用していたコミュニケーションツールです。

ISBARCとは、それぞれ報告に必要な要素の頭文字を取り上げて呼んだものです。

ISBARC

  • Identity                : (わたしの)所属や名前、(患者の)名前や部屋番号・疾患など
  • Situation                :状況・見出し
  • Background          (患者の)背景、客観的情報
  • Assessment           :評価
  • Recommendation  :提案・要望
  • Confirm.                 :指示内容の復唱

 

この型に当てはめて報告を行うことで、自分が相手に何を伝えたいのかを明確に相手に伝えることができます。
また、伝えたい根拠と自分の考えから相手に何を望むのかを整理できます。
さらに、指示確認を行うことでコミュニケーションが原因のヒューマンエラーを防ぐができます。

 

ISBARCの使い方を知ることであなたが報告をしているイメージをしてみよう

症例1  山田花子 80歳 女性 402号室
大腿骨頸部骨折に対して昨日「観血的整復固定術:ORIF」を施術された。術後経過は良好
本日10時の検温 BP120/60 PR70 SpO2 98% ルームエアー 創部の痛みはNRS6/10点 午後には車椅子乗車のリハビリが予定されている

げんき
I :(リーダー看護師へ)402号室の昨日ORIFを行った山田花子さんについてです。

S:創部の疼痛について相談させてください。

B:血圧は120/60 脈拍数は70回 SpO2 98%と安定していますが、創部の痛みがNRS6と少し高くなっています。

A:痛みによる血圧上昇や脈拍数増加は認めていませんが、午後には車椅子乗車のリハビリもあるため疼痛コントロールを図る必要があると思います。

R:リハビリの1時間前に鎮痛薬を投与して様子を見てもよろしいでしょうか。

(リーダー看護師から)そうだね。痛みをとってあげたほうがいいと思うから痛み止めの指示を確認して、投与しようか。その時には血圧低下に注意してね。
なぎさ

げんき
C:はい。鎮痛薬の指示確認と投与を行います。薬剤投与の前後で血圧の変動に注意して観察します。

症例2 鈴木太郎55歳男性301号室 狭心症の診断で明日「経皮的冠動脈造影検査:CAG」と「経皮的冠動脈形成術:PCI」を予定しており本日から入院。 夕方の検温時に「胸が変な感じがする。」と話しており、12誘導心電図ではⅡ・Ⅲ・aVfでSTの上昇を認めた。 バイタルサイン:BP60/40 HR120 SpO2 93% RR30 皮膚はじっとり湿っており、チアノーゼを認め、冷汗がある。 夜勤のリーダー看護師と相談し、すぐに循環器内科の主治医に電話報告することとなった。

なぎさ
I:〇〇病棟の△△です。明日狭心症でCAGとPCIを行う予定になっている鈴木太郎さんですが、

S:ショックの状態です。

B:12誘導心電図でⅡ・Ⅲ・aVfでSTが上昇しており、血圧60/40・心拍数120回で末梢循環不全の兆候があります。

A:そのため心筋梗塞を起こしている可能性があります。

R:すぐに来てください。

すぐにカテ室に行けるように準備しておいて。酸素投与とミオコールスプレーを舌下に噴霧して、モニターを装着しておいてください。
鈴木医師

なぎさ
C:カテ室の準備と酸素投与、ミオコールスプレーの噴霧とモニター装着しておきます。

ISBARCを使うときのポイント

  • 同じ部署のスタッフに直接報告するときは相手が報告者のことを知っているため名前を名乗る必要はない
  • バイタルサインなどの「客観的データ」はすべて伝える必要はない(質問されたら答えれば良い)
  • 指示を繰り返すことで事故予防につながる
  • 急変時だけではなく、日常の報告や相談にも使える
  • はじめに何について報告するのか宣言することで相手の注意を引くことができる

まとめ

最強のコミュニケーションツールである「ISBARC」について紹介しました。

日常の報告やあなたの考えを人に伝えたい時に、ISBARCの型に当てはめて話してみてください。


今までは「結局何が言いたいの?」と言われてしまったあなたが落ち着いて、わかりやすい報告ができるようになった姿を想像してみてください。


きっと、先輩にもあなたが考えていることがしっかりと伝わり、理解してくれるようになります。
あなたが笑顔で仕事をできるようになっている姿を想像すると、わたしまで嬉しくなります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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SNOWTIME

20代後半の男性看護師 集中治療領域の部署に勤務して7年目 アウトドアブランド「snow peak」をこよなく愛しており、snow peakのギアに囲まれて生活できることに興奮を覚え、Youtubeでsnow peakの商品を紹介している 「動画を撮影するのにもっといい機材を使いたい」と思うようになりSNOYのα6600を購入 その後、キャンプ沼・カメラ沼にどっぷり浸かっている

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